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ピアニストな日々。

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バイロイトでの夢のような現実を振り返る。

バイロイト手記を残したいと思います!
まずは、いったい何をしにドイツに??という説明から^^!

場所は、ドイツ・バイロイト祝祭劇場。
この劇場は、リヒャルト・ワーグナーが、自分自身の楽劇を上演するために設計・建築。
自分の理想とするままに、自作の楽劇を上演する場所なのです。

そう、正に!ワーグナー劇場!! 
詳細は→Wikipedia

日頃、演奏でご一緒させて頂いております、伊東乾先生。
今回は、その東京大学・伊東乾研究室の、バイロイト祝祭劇場での音響測定でした。

PicCollage_20141013101854814.jpg   IMG_0134_20141013102100ba5.jpg

この劇場でいったい何をしたのか?と言いますと・・・

ワーグナーが求めた音(歌声)が、
演奏空間にどのように響き渡り、
どのように人間の耳に届き、
脳感知するのか・・・
特殊な6軸マイクロホンで収録→測定。



ワーグナーの楽譜には、『ト書き』(演出事項や、歌手の立ち位置)があります。
昨今の演出では、このト書きに厳密に基づいて上演されることは殆ど無いそうです。
結局、本来ワーグナーが追求していた響きでは無い・・・

そこに、伊東先生は着目された。

ワーグナーの 『ト書き』 にある立ち位置で
歌手が歌います。


PicCollage (1)   PicCollage (2)


9月20日~29日の間、劇場内にいたのは、リハーサルを含め5日間。
受付のマダムに「Guten morgen^^♪」の顔パスで入れることに感動。。。

超一流にしか立つことを許されないこの場に、朝から晩まで自分がいること.。
一流歌手の稽古で使用されている楽屋・練習室のピアノを、
1日中自由に弾かせて頂けること。
劇場のオケピット内のピアノで、自分が弾くこと!!!
この歴史ある劇場に、自分の音が確かに響き渡ること!!!!!!

全てが夢のような現実でした。

もう全身全霊で、劇場に漂う一流の空気の厳しさに吞まれながら、
余りに寒いバイロイトと対照的な我が体内の熱さに朦朧としながらも、
決して冷静さを失わず、演奏することの喜びを味わっていました。

PicCollage (3)   PicCollage (4)


写真左上・日本から同行したイゾルデ昌子様
左中央・奈落の底でヴォータンに扮したフォルケさんと、ブリュンヒルデを熱唱したハイケさん!
左下・現地の歌手と演出家のルッツさん
右下・左は指揮者・総監督である伊東乾先生


ここからは個人的な感想。

「ニーベルングの指輪」最終章「神々の黄昏」
本当の本当にラストの曲である「ブリュンヒルデの自己犠牲」からの終結部。
ハイケの声と共に、劇場全体に自分の音が響いてビリビリしていました。
何度も収録したので、何度も弾きました!
正に自己犠牲!!!やりきりました!!感無量><!!!

そして、収録最終日。

「トリスタンとイゾルデ」より最後のアリア「愛の死」
伊東先生にとっても、この劇場での収録は最後になるそうで、色々な思いが伝わってきました。
この貴重な時に自らが演奏することを強く意識した時、急に異様な睡魔に襲われて、、、
鍵盤を目の前にして、座っているのにクラクラするような。。。
生きているのに死んでいるような

劇場にある一流の空気の厳しさが、一段と押し寄せてきて、潰されそうでした。

突き抜けて超えていく、宇宙まで・・・

正に、このアリアを歌うイゾルデの心境そのものだったのかもしれません。
私と歌手を試すかのような空気でした。
この印象は、後で歌手と話して完全に一致していたので、ふたりで驚きを隠せませんでした。
前日のブリュンヒルデの時には無かった感覚でしたので、ある意味特別だったのだと。

劇場内での手記はこの辺りにして^^
次の手記にはワーグナーさんと、リストさんへの感謝のお墓参りの模様を。
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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