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ピアニストな日々。

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リストさんの愛

バイロイト手記・第3弾

フランツ・リストのお墓に辿り着きました。


今回は祝祭劇場でのお仕事でしたので、近くにあるとはいえ、
自力でお墓参りする時間は無いかなぁ、、、あったらいいなぁ・・・と思っていました。

「あ、リストのお墓、この辺りですけど、小ノ澤さん行きますか?!」
と、運転しながら伊東先生が仰ったのです!


この時点で既に泣きそうでした。


墓地に辿り着き、余りの広さに一体リストはどこにいるのかと彷徨いました。
その時、墓地内にある教会の鐘が鳴り出しました。

棺を運ぶ参列者がゆっくりと歩いています。
どうやら、葬儀が終わり、これから埋葬というところでした。

何故か彼らと並走して歩くことになりました。
その間も鐘が鳴り続けています。


ふと、伊東先生が立ち止まり、笑顔で頷きながら・・・


     PicCollage (8)


リストさんとのご対面です。


同行のスタッフさんもいらしたので、必死で堪えたのですが
涙が止めどなく溢れだしてきて、どうすることも出来ませんでした。

音楽家にとって、作曲家のお墓や生地に出向くことは、本当に大切なこと。
日頃自分が音楽をさせて頂けることへの感謝。
素晴らしい作品を残して下さったことへの感謝。

孤独から救って下さることへの感謝。

もうとにかく、愛です。愛しかありません。


当時、短命の作曲家が多い中で、リストさんは享年74歳。
とても長く生きた方です。
超絶技巧ピアニストとして、作曲家として教育者として、大成しました。
その反面、36歳でピアニストとしての活動を辞め、その後は慈善活動として演奏し、
救済事業に寄付をしていました。
たくさんの生徒を持ち、無償で指導していました。
50歳を過ぎる頃には、修道院に入り、カトリックの僧侶になります。



リストさんの包容力を、作品からではなく、
実際に体に触れる空気で感じ取りました。

鐘は、ずっと鳴り続けていました。


クラシック音楽。
西洋の音楽。
時代は200年前。


この便利で平和な時代に生まれた、日本人の自分。

なんの接点もないのに、作品を通して、いつも繋がることができるんです。
なんの接点もないのに、どうしてもその時代のその音楽に、心を奪われて仕方ないのです


鳴り続く鐘の音が、今でも耳に優しく残っています。

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