微笑みながら涙する

演奏や音楽のこと
01 /23 2017
21日(土)、第6回 和亭なにわクラシックコンサート、無事終演致しました!
前半はモーツァルトのソナタに始まり、ショパンのノクターン、マズルカを。後半はシューベルトの小品をお届けしました。アンコールは翌日に弾くコンチェルトを演奏しました。

自分にとっては珍しく、帰宅後すぐにビデオをチェックし改善点を明らかにしました。良いところも、今後良くしたいところも、受け入れられるようになりました(笑)心も身体も成長した模様です。





モーツァルトの2楽章や、ショパンのマズルカにある、「微笑みながら涙する」。そんな感覚。そのことをトークでお話したところ、深く共感したと仰って下さり、わかる方にはわかるこの感覚を共有できたことに幸せを感じました。

シューベルトの作品には「死と永遠と光と闇」が混在する世界を見ます。
今回のコンサートには特にテーマを定めておりませんでしたが、潜在的にそのような気持ちになっていたのだと思います。








終演後の懇親会では、お客様とお話が出来、これまた楽しい時間となりました。
最初、「私はそんなに詳しくないので・・・」とご謙遜される方も、おしゃべりしているうちに音楽に対する愛情や、好きな作品の話がどんどんと出てきて・・・こちらとしては「待ってました!」という思い^^

お客様のお好みを知ることは、こちらとしても視野が広がり、また皆さんに喜んで頂けるものをご準備できるきっかけにもなります。ですので大変嬉しく、ありがたいのです。これからも、皆さんが欲している作品をご用意しつつ、皆さんにも知って頂きたい作品を、積極的に取り上げていきたいと思っております。

コンチェルト ~オケ合わせ~

演奏や音楽のこと
01 /18 2017

音の出し方を今一度考えてみる。

演奏や音楽のこと
01 /05 2017
本年も宜しくお願い致します!
昨日、仕事始めはアシスタントとして、キラキラ中高生に指導のお手伝い。

若いって素晴らしい。

たくさん吸収することで、自分の持ち味がわかり、同時に今後何を学ぶべきかの流れも、何となくでも見えて来ることと思います。
学んでいる際の子供たちのキラキラ感、大好きです(笑





この講座では、実際にピアノを弾き、音楽を感じ、慣れてきたら、さぁ!指揮をしてみよう!という内容。
私のお役目は、一緒に弾き音楽の流れを見せることと、その際のピアノ指導です。

ピアノは、言ってしまえば、押せば鳴ってしまう楽器です。
この導入が、多くの問題を発生させます(笑)
実際は、ひとつひとつ確認修正してから鍵盤に触れるということが大事。


どのような流れか、簡単にご説明しますね♪
まずは一度弾いてもらいます。
うん、なるほど・・・となり、以下からスタートです。


①まずは椅子の高さ、座り方を修正。だいたい皆さん低く設定しているので、少し高くします。重心が背中側に来ている方が多いので、おへそ側に修正。

②次に、ピアノの音の鳴る仕組み(簡単にハンマーの動きの事など)、そして音の鳴るスポットを教えます。

③そして、身体の使い方。ひとつひとつ、力みがあるポイントに実際に私が触れ、本人に自覚してもらいます。

④そして、最重要改善ポイント!鍵盤へのアプローチの仕方を変えてもらいます。多くは、下方向に押し込む弾き方になっているので、音がガチガチ、動きもガチガチという状態。前・上方向に抜けていくタッチや、すくうタッチなど色々あるので、その場に応じての内容になります。

きちんとした指導のもとに、自分自身が実践して気付く事で、音が変わります。弾きやすくなります。
楽譜の読み方を知り、作曲家を知り、背景を知ることはもちろん当たり前に大事です。ですがこれだけでは「ピアノを弾く」ということの勉強が置き去りに。。。

今一度、「音の出し方を考えてみる」

響きが変わることで、作品の本質が浮き上がってくるという発想です。

ピアノとの向き合い方

演奏や音楽のこと
12 /22 2016
突然決まりました、というか、決めました。

1月21日(土)に「第6回・和亭なにわクラシックコンサート」を開催します!
第5回は、昨年11月でしたので、1年以上経ってしまいました^^;

今回はソロリサイタルです。

何気に1月21日は父の命日で、七回忌です。
だからという訳ではないですが、演奏したい曲にも少なからず・・・いや大きく影響しました。


自分自身のベースにあるショパンは、やはりプログラムに入れると安心します。
そして今回は、モーツァルトとシューベルトを選曲しました。
       
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プログラムの選曲は、当日に何を演奏したいかはもちろんなのですが、
その日までに何を弾いていたいか、つまり、どういった感情で過ごしていたいかという心理もあります。


そして、これからの未来、「自分はどういった音楽家でありたい」という指針にもなるなと。
それは自分自身にもですし、聴いて下さるお客様に対してもです。


1カ月しかないので、朝練・夜練もしなくては(笑

解剖学的にからだの構造を知る(重力奏法を学ぶ前に)

奏法についてのお話
12 /11 2016
いきなりですが・・・

右手の、手のひら側から見た《骨の構造》です。

どうぞ注意深く、よく見て下さいね!

自分の手を見てみるとわかる、手首と手のひらの間にある、こんもりとした部分。
そこはたくさんの骨が集まった「手根骨」。
その先の、ちょうど手のひらにある「中手骨」、こちらも指の骨として認識します。

手首からが指です

ここがまず、ポイントです。

腕の重みを利用する重力奏法は、手首から弾く感覚が重要です。


        手の骨



手の骨の構造、何となくイメージできましたか?


そうしましたらお次は、骨の周りにある《筋肉》を見てみましょう!
右手の、手のひら側から見た解剖図です!

    手のひらの筋肉

手にはたくさんの筋肉があり、それぞれの役割が分担されている事が分かります。
それと同時に、《指には筋肉が無い》ことがわかりますね。

というわけで、日本で流通した教え、「指が弱い!指を鍛えて!指を独立させて!」というアプローチは、
残念ですが根本的に間違っていると言えます。。
間違っているというのは、からだにとって無理があるということです。
演奏の向上云々の前に、手を壊してしまいます。

過去の記事 にも書きました。


ここで具体的に、手のひらの筋肉の中から、「虫様筋」というものをピックアップしてみます。
上の解剖図から、虫様筋のみが描かれた解剖図です。
ご覧の通り、指の腱に沿うように付いていますね。
この筋肉は指の根元の関節を、手のひら側に曲げる筋肉です。
一流のピアニストはこの筋肉が発達しているそうです。

        虫様筋


世界の一流ピアニストが繊細に音色を使い分けるのは、この筋肉を使っていることがよく分かります。
私自身も奏法を変えてから、手のひらが分厚くなり、結果として指のコントロールが利くようになってきました。
蓋を開けてみれば、これらの筋肉が発達してきたということなんですね。

そして重要なのは、手は独立した筋肉を持つわけではなく、前腕の筋肉の動きが、手首→手のひら→指に腱で繋がっているということです。

からだの使い方を知る

演奏や音楽のこと
12 /04 2016
土曜日は、神保町町会様からのご依頼で、和亭なにわにてコンサートを開催しました。
ショパン、リスト、ドビュッシーの耳馴染みのある名曲と、シューベルトの小品を選曲しました。





作曲家によって、世界観は様々です。
当然、求められる音色が違うので、意識的にタッチを変えるのですが、なにわのピアノはそれに答えてくれるので、とても感動的なのです。


指先を固めにするタッチや、指の腹を使うタッチ、指のレガートなのか、響きのレガートなのか、ペダルの分量とタイミング、音の濃淡の付け方などなど。
以前に比べ、変化を付けられるようになった自分の技術力を実感できました。
これからも頑張ろうと思います!



「音色が温かかった」
というご感想を頂きました。

こちらの思いが伝わって嬉しいです。


やはり、演奏者が、その作品を通じて、何を考え、何を伝えたいのかを明確に持っている必要があり、それには、その作品を十分に弾くことのできる『技術』あってのことだと、最近特に痛感しています。
ここでいう『技術』は、感覚的なものではなくて、身体の使い方『奏法』が、明確であるということです。
例えば、ものすごく感性が豊かで、伝えたい思いや情熱に溢れていたとしても、それを明確に伝える技術が無いと、不安定な演奏になります。


弾いている本人も迷いの中にいます。


『こうすれば、こういう音が出る』


という事を、身体の使い方というアプローチで理解していて、それを具現化できる身体(筋肉など)を持ち合わせるようになると、様々な会場で様々なピアノに出会っても、冷静にコントロール出来るようになります!

まずは、解剖学的アプローチで、人間の骨はどう形成されているのか、筋肉はどこにどのようにあるのか、それぞれの部位はどこからどのように動き、どこから機能しているのか。
これらを理解する事で、身体の安定を得られ、身体の安定は、演奏中の心の安定にも繋がる事に気付きます。


脳がすっきり整理されている状態。


故 中村紘子氏は亡くなる直前にも、「新しい奏法を見つけたの!次のコンサートで試したい!」と仰っていたそうです。


素敵ですね。


音楽って本当に素晴らしい。
追求も勉強も、楽しい。


日々精進致します。

あたりまえのしあわせ

演奏や音楽のこと
12 /01 2016

こちらでも何度か書いています、朗読劇のこと。
私は劇中の音楽と、ミニコンサートでの演奏で携わっています。

昨年は前編、今年は後編。
全国各地で公演をしています。



スライドショーC(今治)
スライドショーC(今治) 2


みんな、本当に若い。

明日、飛び立つ身で、こんなに素敵な笑顔が生まれるなんて。


自らの人生を、命を、国のために捧げる。
こんな理不尽なこと、今を生きる私たちに理解できるでしょうか?


悪く言えば、平和ボケしてしまっているようなこの時代。
あたりまえの幸せを 「しあわせだな」、「奇跡だな」 と思える自分でいたいです。





劇中では、実際に特攻隊員の方が書かれた手紙を読み上げます。


『音楽を聴きたい。

本を読みたい。

勉強したい。』

写真トップ6


今を生きる私たちにとって、あたりまえのことが、彼らにとっては「夢」になっていた。


写真26
  法人会様のウェブサイトより写真を拝借しました。


これからも、いち表現者として信念をもって、与えられた役目に向き合っていきたいです。

絶望の中で見た光

演奏や音楽のこと
11 /08 2016
ここ3カ月、シューベルトを弾いています。

正確に言うと、仕事で必要な曲以外、シューベルトの小品とショパンのマズルカしか弾いていません。

シューベルトの「楽興の時」や「即興曲」は、ショパンの「マズルカ」と通じるものがあります。
どちらも、素朴な音の並びの中に・・・言葉に出来ない思いや悲しみ、憧れや絶望が詰まっています。


1音1音に拘って、大事に大事に練習しています。


自分の中で、今までの自分の演奏では納得がいきません。


目指す所がハッキリと見えています。
見えているということは、努力で到達できるということの証。


地道に毎日コツコツと。


本日、8時間練習し、そろそろ終えようかというところで、
作品と一体となれる瞬間が訪れました。



シューベルトの小品を弾いていて、「ある人の気持ち」を見つけてしまいました。



絶望の中で、微かに・・・

しかし、確かに見える光



こんな世界にいたのかな・・・と



シューベルトの音の中に、見つけてしまいました。
その瞬間、一気に視界が明るくなったように、音楽が歩み寄ってきて、さらには全身を包み込んでくれました。


自分の中にある悲しみが癒されることを体験しました。

安田講堂

演奏や音楽のこと
10 /24 2016
先日、東京大学本郷キャンパスにある安田講堂に行って参りました!
こちらの建物は、有形文化財に登録されています。⇒ウィキペディア

来年1月にこちらで演奏するのですが、安田講堂にはピアノが完備されておりません。
主催の伊東乾准教授と、調律師・名取孝弘さんとご一緒し、ピアノの移置決め・搬入経路などをご相談しました。

安田講堂は2年前に改築され、以前は絨毯張りだったのですが現在は板張りになり音響が良くなっています!
何より、レトロモダンな雰囲気、趣がありとっても素敵でした。


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            現場検証をする名取さん♪

本来、音楽ホールではない会場へのピアノの搬入・調律というのは、大変難しく時間も要する作業なのですが、
名取さんは不可能を可能にする方なので・・・「2時間でやりますよ!」と笑顔で仰います。

ちなみに、私が演奏させていただく曲は、
ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」より第18変奏のみですが、
芸大生・院生の皆さん&東大生の混合オーケストラとの共演で、ピアノコンチェルトです!!

     
               トリフォノフさんの演奏♪

愛のあることば

演奏や音楽のこと
10 /12 2016
「シーモアさんと、大人のための人生入門」という映画が公開されていますね!⇒ 公式サイト

音楽家の間でも、話題になっていますが・・・

なんと!!はるか昔・・・正確には10年前!!
私の愛読書としてブログでご紹介した本 「心で弾くピアノ」 の著者さんでした!⇒ 10年前の記事

(セイモアがシーモアという発音表記になっていたので、あれ?と思いましたが、同一人物です・笑)


生徒が音高に受かった時にプレゼントしたこともある、この本。
愛のある言葉に溢れていて、初めて読んだときの印象は「慈愛」でした。
今、この時代に、彼の姿、生の声が映画化されることに喜びと安心を感じます。




わたくし、予告編だけで、バカみたいに号泣してしまいました。
彼の笑顔と笑い声だけで、琴線に触れてしまい瞬間涙。。。

シューベルトの音(D946-2)に、涙。。。

シューマン(幻想曲3楽章)で、もうとめどなくTT


これから映画館に行きますが、予告編だけでこのあり様な私が、どうなってしまうのか。
出来る限り、ノーメークで行こうと決めました。



『悲しみの音色はいずれ、美しいハーモニーになる。』
『じぶんの心と向き合うこと、シンプルに生きること、成功したい気持ちを手放すこと。
積み重ねることで、人生は充実する。』 シーモア・バーンスタイン ⇒ シーモアさんのことば

竹久夢二さんとのご縁

演奏や音楽のこと
09 /25 2016



先日、石川県の金沢湯涌夢二館にて演奏して参りました!
こちら、金沢の湯涌温泉に夢二が通っていたことを記念して建てられた美術館です。

当日は北陸地方の新聞記者さんや、TVカメラも入られていました^^♪

大正ロマンを代表する画家で、主に美人画で有名な竹久夢二ですが、
彼は詩も沢山書いており、様々な作曲家が、その詩に音楽を付けた歌曲が残っています。
楽曲をイメージした表紙絵が描かれた楽譜(セノオ楽譜)があり、そちらも美術館に多数展示されています。


私がお世話になっている音楽事務所のプロデューサー大島さんは、夢二に魅せられ・・・
彼に基づいた作品を集めたCDを、なんと3枚も世に出しています。
記念すべき1枚目は夢二作品と共に、大正ロマンの時代に流行った曲を集めたCD.。

こちらには、私も伴奏者として携わっています。
アマゾンで購入できます!
こちら

今回ご一緒したソプラノの松原典子さんは、
セノオ楽譜表紙絵による歌曲を集めた、2枚目のCDで歌われています。
こちら




音楽家である自分が、こうやって絵画の世界とご縁ができることの不思議。


実は、こちらの金沢湯涌夢二館の学芸員さんが、ご一緒したソプラノの松原さんの御親戚だったり・・・
事務所の近隣に、夢二の血縁者の方がお住まいだったり・・・


偶然にしては凄すぎる、鳥肌立つレベルのご縁の連続(笑





今回はCDからの抜粋で演奏しましたが、どの作品も大正時代の日本で作られたとは思えない、
斬新な音がつけられています。
技術を必要とする曲ばかりで、当時一般的に流行らなかったのも納得な作品たちです(笑)
そんな、技術と感性を必要とする作品を、ソプラノの松原さんが見事に表現!
言葉に情感が乗って、聴く人に深く浸透するお声をお持ちです。





会場のピアノも素敵でした。

太田館長様はじめ、学芸員の川瀬様、スタッフの皆様、お世話になりました。
お陰様で、大変気持ちよく演奏できました。

ありがとうございました!

上手く弾くことより大切なこと

演奏や音楽のこと
09 /08 2016
数年前より、東京大学の作曲指揮研究室・・・という、大変珍しい研究室で、
演奏助手を務めさせて頂いています。

現役の東大生の皆さんだけでなく、様々な大学の学生さん、
また、同じく演奏助手のソプラノ歌手さんや、芸大の弦楽四重奏の皆さんとご一緒する機会もあり、
毎度新鮮な時間を過ごしています。

先日、ゼミ合宿が行われ、特別ゲストとして作曲家の 新実徳英先生 をお迎えしました。

先生が教室に到着すると同時に、学生さんと共に、新実先生がお書きになった合唱曲を演奏しお出迎え。
そして、先生の作曲に強い影響を与えたラヴェルの作品を、芸大生が演奏しました。
私も、新実先生のピアノ作品「かみさまのいろいろ」から数曲演奏。


先生の講義でのお話は、愛情に溢れていて大変に素晴らしく、

上手く弾くことだけに一生懸命になって、大切なものを見失っている
(見失っていることに気付いていない)
10代20代の若き音大生たちに聞いてもらいたい!と、強く強く思いました。


講義ではいくつかのキーワードがありました。


波動 共振 感動 一音成仏 宇宙 螺旋


ある旋律を聴いて、感動する人がいたら、
それは、音楽と自分自身の間に起こる波動が *~共振 ~* したということ。


それを感知できた、「あなたが素晴らしい!」ということ。


以下、先生がお書きになった著書より、抜粋します。
私も常日頃、先生と同じようなことを思っており、新鮮なお話というより、とっても安心し、思わず涙が出そうでした。

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音楽はあくまでも人の営みであり、技術や方法論なしには一歩も進むことができないが、
それを超えたところで、あるいはそれ以前の問題として

音=色彩=意味について考えてみなければならない。

それが音楽を根本的に捉え直すことに真っすぐ繋がっている と私は思う。

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ある音楽を 「理解する」 というとき、
それはその素材や構造などの全体像を把握して理解するというのではなく、
じつは そのすべてを直感する、 そして 「愛する」 ということ。


より深くその存在の奥へと分け入っていく、その手掛かりは・・・
つまるところ 「愛」 なのである。

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音の魔術

演奏や音楽のこと
08 /23 2016
        


バレンボイムさんの、とても素晴らしいマスタークラスの動画です。
受講生がランランというのも凄いですよね(笑
この動画はマスタークラスの最後の質疑応答での模様で、日本語訳付き!


バレンボイムさんの弾くベートーヴェン、特に後期の作品、音が慈愛に溢れていて大好きです。


物理を超える、クレッシェンドする音

《音の魔術》


奏法のこと(魔術=魔法の正体)については触れていないですが、
ホロヴィッツに言われたという「強い意志、音に意欲を持て」という話、素晴らしいです。


この気持ちは、その人の人生経験や感受性によるものが大きいので、教えることが難しいということも。


        


実際のマスタークラスの動画も是非。
しつこいですが、受講生が音大生などではなく・・・ランラン

ちなみにランランの演奏、というか演奏の性質?は大いに好き嫌い・・・賛否両論ありますが^^;
彼も魔法を使っています(笑

本当の練習

演奏や音楽のこと
08 /08 2016

先日は生徒さんの発表会。

解説付きで、バロック→古典派→ロマン派→近代と、時代の流れに沿ったプログラムにしました。
生徒さんにはそれぞれ、様々な時代の作品を弾いてもらいました。

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こうやって時代に沿って聴いていくと、作曲家の個性だけでなく、楽器の進化、当時の流行、
音楽家がその時代にどのような存在であったかなど、とてもよく見えてきます。

求められる「響き」も、作曲家によって変わってくるのは当然のことですよね!
バッハもベートーヴェンもショパンも、ドビュッシーも・・・同じタッチで弾くことはありえないのです。


ちなみに、本質的な技術的難しさは、「速い曲」「速い部分」ではないのです。


「美しい響きを出すこと」


それが一番難しい、だけど、それが一番重要なこと。

でもって、それが一番の醍醐味。



その1音にとって、一番「最適な」響きがするポイントが絶対にあるんです。


1音1音、狙いを定めて弾く。


その為には、手のフォームを整えて、ある程度の「形」を作ってから弾く。
全て、手のひら側の筋肉を使います。

鍵盤を下げると同時に、瞬間の脱力。(押し付けない)⇒力を逃がす


緻密な作業を積み重ねることが、「本当の練習」だと思います。
「本当の練習」は、とにかく耳を使うんです。




それにしても、つくづく、本番を繰り返すことで、実力がついていきますね!

緊張の中で、どれだけできるか・・・ですもんね
緊張をコントロールできる「平常心」をキープするには、やっぱり丁寧な「本当の練習」が
決め手なんだと思います。

鏡を使った練習(肩や上腕の緊張を解く)

演奏や音楽のこと
07 /22 2016

練習の際に、全身鏡を置いて、自分の弾く姿を見てみませんか?

ちなみに声楽の方は身体が楽器なので、鏡を見ながらの練習は当たり前です。
ヴァイオリニストも、弓の向きや角度、体の使い方など、鏡を見ながら修正するそうです。

あれ?ピアノは?
鏡を見ながらの練習が推奨されてない??

演奏をビデオに撮るのも良いのですが、それですと後追いでの確認?になってしまいますよね。
即時対応、即時修正でないと、意味がないですし、身体にも耳にもどんどん癖がしみついてしまうので。。。
常に鏡を横目でチェックしながら弾く!
そうすれば、その場その瞬間、嫌でも気付きます。

その場で弾き方を修正し、瞬間的に響きが変わることを耳がキャッチ出来れば、そのあとも、その響きが欲しくなり、追い求めるように体の使い方も治していきたくなる。


なんと素晴らしき循環(笑)


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殆どの方が、いかに上腕(肘から肩までの部分)が硬く固まっているかがわかると思います。


上腕部分が楽に落ち解放され、なおかつ手指の動きと連動している時に、本当の脱力が出来ます。
本当の意味での、音量や音色のコントロールも可能になってきます。

今までお伝えしてきた、手のひらの筋肉の大切さと同じレベルで重要なポイントです!
身体のポジションが整うと、鍵盤のタッチの瞬間に、二の腕に振動が伝わるのを感じるはずです。


皆さんも、全身鏡を置いての練習、是非お試しを!

小ノ澤 幸穂

小ノ澤 幸穂 Yukiho Onozawa

東京音楽大学付属高等学校を経て、東京音楽大学ピアノ科卒業。在学中、板橋区クラシックオーディション合格。第5回ヤングアーチストピアノコンクール奨励賞受賞。第30回国際芸術連盟新人オーディション合格。コンセール・ヴィヴァン新人オーディション合格。2006年、ポーランド国立ショパン音楽大学マスタークラスにてピオトル・パレチニ氏に師事。ディプロマ取得。2010年、及川音楽事務所第17回新人オーディション優秀新人賞受賞。2012年、音楽の友ホールにてソロリサイタル「音の先にあるもの」を開催。2013年より東京大学大学院情報学環・作曲指揮研究室にて演奏助手を務め、ドイツ・バイロイト祝祭劇場での音響収録や、初演作品や現代音楽の演奏に携わる。

現在、ソロリサイタルの他、アンサンブルでの活動も多く、声楽家・ヴァイオリニストなど多数のアーティストに招聘され共演、CD録音やリサイタルでの伴奏を務める他、オペラ公演ではオケ中ピアニストとして携わるなど活動は多岐に渡る。また近年、クラシック音楽を身近に広めることを目的に、トークコンサートをプロデュース。

これまでに、佐川草子、大野真嗣各氏に師事。日本クラシック音楽コンクール審査員。板橋区演奏家協会会員。及川音楽事務所所属。東京大学大学院情報学環作曲指揮研究室演奏助手。

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  yukiho.onozawa@gmail.com

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